エンドエフェクター(End Effector)
エンドエフェクター(End Effector)は、ロボットアームの先端に取り付けられる装置やツールのことを指します。ロボットアームの役割は、エンドエフェクターを使用して特定の作業を実行することです。エンドエフェクターは、ロボットが物体をつかんだり、操作したり、処理したりするための手段となります。
エンドエフェクターは、さまざまな形状や機能を持つことがあります。一般的なエンドエフェクターの例には、以下のようなものがあります:
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グリッパー(Gripper): 物体をつかんで保持するための装置です。機械的な爪や指のような構造を持ち、開閉や回転などの動作を行うことができます。
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ツールチェンジャー(Tool Changer): 複数のエンドエフェクターを交換するための機構です。ロボットアームが異なる作業に適応するために、グリッパー、吸引カップ、溶接装置など、さまざまなツールを素早く取り換えることができます。
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吸引カップ(Suction Cup): 真空を使用して平らな表面の物体をつかむための装置です。吸引力を生成し、物体を安定して保持することができます。
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ツール(Tool): 切削工具、溶接ツール、研磨装置など、特定の作業を行うための具体的なツールです。ロボットアームが工作や加工作業を実行する際に使用されます。
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カメラ(Camera): ビジョンシステムや画像処理のためのカメラがエンドエフェクターに取り付けられることがあります。これにより、ロボットが周囲の環境を視覚的に認識し、作業を正確に実行することができます。
エンドエフェクターは、ロボットアームのアプリケーションや目的に応じて選択されます。