ロボットアーム（Robot Arm）は、機械的なアーム構造を持つロボットの一部であり、さまざまな作業や動作を実行するために使用される装置です。一般的に、関節やセグメント（リンク）から構成され、各関節は電動モーターやアクチュエータによって制御されます。

ロボットアームは、自由度（Degrees of Freedom）と呼ばれる動きの自由度を持ちます。自由度は、アームが特定の方向に動くことができる数や方法を表します。一般的なロボットアームは3から6つの自由度を持ち、3D空間内で広範な動作範囲をカバーすることができます。

ロボットアームは、工業用ロボットやサービスロボットなど、さまざまな応用分野で使用されます。具体的な用途によって、ロボットアームはさまざまなエンドエフェクター（End Effector）を取り付けることができます。エンドエフェクターは、ロボットアームの先端に取り付けられ、特定の作業を実行するためのツールやグリッパー（Gripper）として機能します。

ロボットアームは、工場の組み立てラインでの部品の取り扱い、製品のパッキングやパレット化、溶接や切削などの加工作業、医療や介護の支援、宇宙探査などの様々な任務に使用されます。制御システムやセンサ、ビジョンシステムなどと組み合わせることで、精密な制御や自律的な動作を実現することができます。

ロボットアームの設計や制御は、正逆運動学（Forward and Inverse Kinematics）、モーションプランニング（Motion Planning）、制御アルゴリズムの開発など、数学的な手法やアルゴリズムに基づいて行われます。これにより、目標位置や動作パスを指定し、ロボットアームを正確に制御することが可能となります。