用語集

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画像ピラミッド(Image Pyramid)

画像ピラミッド(Image Pyramid)は、画像を複数の解像度レベルで表現するための手法です。ピラミッドの各レベルは、元の画像から異なる解像度の画像を生成することで構成されます。この手法は、画像処理やコンピュータビジョンの多くの応用で使用されています。

画像ピラミッドには通常、ガウシアンピラミッドとラプラシアンピラミッドの二つの主要な種類があります。

  1. ガウシアンピラミッド: ガウシアンピラミッドは、画像を異なる解像度レベルで表現するためにガウシアンフィルタを使用します。まず、元の画像に対してガウシアンフィルタを適用し、次にダウンサンプリング(画像の縮小)を行います。これにより、元の画像よりも低解像度な画像が得られます。このプロセスを繰り返すことで、複数の解像度レベルを持つガウシアンピラミッドが構築されます。

  2. ラプラシアンピラミッド: ラプラシアンピラミッドは、ガウシアンピラミッドを利用して元の画像から再構築されます。各ピラミッドレベルでは、ガウシアンフィルタを適用して画像をダウンサンプリングし、元の画像と異なる解像度の画像が得られます。次に、ダウンサンプリングされた画像をアップサンプリング(画像の拡大)して元の解像度に戻し、元の画像から再構築します。再構築された画像と元の画像の差分がラプラシアンピラミッドになります。ラプラシアンピラミッドは、詳細な画像情報を保持し、画像の特徴を表現するのに役立ちます。

画像ピラミッドは、画像処理のさまざまな応用に利用されます。主な応用例は以下の通りです:

  • 画像のスケーリング: ピラミッドの異なるレベルから必要な解像度の画像を選択することで、画像のスケーリングを行います。
  • 特徴検出: 異なる解像度の画像を使用して特徴を検出し、複数のスケールでの特徴抽出を行います。
  • オブジェクト認識: ピラミッドの異なるレベルでオブジェクトを検出し、複数の解像度でのオブジェクト認識を行います。
  • ピクセルベースの操作: ピラミッドの異なるレベルでの画像処理操作(フィルタリング、エッジ検出など)を実行します。

画像ピラミッドは、画像処理アルゴリズムの中で非常に有用であり、さまざまな画像解析タスクにおいて効果的な手法として広く利用されています。

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