用語集

Musashi AI 株式会社の用語集はこちらをご覧ください。

フィードバック制御(Feedback Control)

ロボットの用語で「フィードバック制御(Feedback Control)」は、システムの出力や挙動を測定し、その情報を元に制御入力を調整してシステムを安定化させる制御手法です。フィードバック制御は、ロボットアームの位置、速度、トルクなどの状態を測定し、予め設定された目標値との差異(エラー)を計算して制御入力を修正することで、正確な制御を実現します。

以下にフィードバック制御の基本的な流れを示します:

  1. 目標値の設定: ロボットアームの制御対象となる変数(位置、速度、トルクなど)に対して、目標値が設定されます。これはロボットアームが到達すべき望ましい状態や動作を表します。

  2. センサーによる計測: ロボットアームの状態を計測するセンサー(位置センサー、速度センサー、トルクセンサーなど)が使用されます。これにより、現在の状態や挙動が定量的に把握されます。

  3. エラーの計算: 目標値と現在の状態との差異を計算します。これは制御系のエラー信号となります。エラーは制御対象の挙動の修正を示す重要な情報となります。

  4. 制御器の計算: エラー信号を入力として、制御器が制御入力を計算します。制御器は制御アルゴリズムに基づいてエラー信号を解釈し、適切な制御入力(位置指令、速度指令、トルク指令など)を生成します。

  5. 制御入力の反映: 計算された制御入力がロボットアームに反映されます。これにより、ロボットアームの状態や挙動が制御目標に近づけられます。

  6. フィードバックループの繰り返し: 上記の手順を連続的に繰り返し、ロボットアームの状態が目標値に達するまで制御が行われます。制御ループは高速に実行され、制御の精度と安定性を確保します。

用語集 さくいん