クロスタブ(crosstab)
「クロスタブ(crosstab)」は、検収(acceptance testing)の用語の一つです。検収は、システムやソフトウェアの開発が完了し、顧客や利用者がその成果物を受け入れる前に行われるテストのことを指します。
クロスタブ(クロスタブレーション、クロス集計表)は、検収テストの一環として、システムの機能や要件が正しく満たされているかどうかを確認するために使用されるテスト手法です。主に機能要件のテストに使用され、データの整理や比較を行います。
クロスタブでは、検収テストにおいて実施するべきテストケースやテスト項目を行方向と列方向に分類し、交差させた表(クロスタブレーション表)を作成します。行方向にはテストケースやテスト項目が、列方向にはシステムの機能や要件が配置されます。
クロスタブでは、各テストケースやテスト項目がシステムの各機能や要件との組み合わせでテストされるため、要件のカバレッジやテストの網羅性を確認することができます。テスト結果はクロスタブレーション表に記録され、欠陥や不具合がある場合にはそれらを特定することができます。
クロスタブは、検収テストのプロセスにおいて、テストの計画、実施、報告の段階で活用されます。特に要件の確認やテストの進捗管理において有用です。クロスタブを使用することで、要件の漏れやテストの抜けを特定し、システムが要件を満たしていることを確認することができます。
要件の明確な定義やテストケースの適切な設計がクロスタブの作成に重要です。クロスタブを通じて、システムの機能要件に対するテストの網羅性と品質を確保することが期待されます。