用語集

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ラプラシアンエッジ検出(Laplacian Edge Detection)

ラプラシアンエッジ検出(Laplacian Edge Detection)は、画像内のエッジ(輪郭線や境界線)を検出するためのエッジ検出アルゴリズムです。ラプラシアンフィルタを使用して、画像中の輝度の急激な変化を検出します。

ラプラシアンエッジ検出の手法は以下のステップで構成されています:

  1. グレースケール変換: 入力画像をグレースケールに変換します。これにより、画像の輝度情報のみが残ります。

  2. ノイズ低減: ノイズの影響を軽減するために、ガウシアンフィルタを適用します。ガウシアンフィルタは画像を平滑化し、滑らかな画像を得るのに役立ちます。

  3. ラプラシアンフィルタ適用: ラプラシアンフィルタは、画像内のピクセルの輝度の2次微分を計算します。これにより、画像中の輝度の急激な変化を検出し、エッジが強調されます。ラプラシアンフィルタは、周囲のピクセルとの差分を計算することでエッジを検出します。

  4. エッジ強度の閾値処理: ラプラシアンフィルタの適用結果からエッジ強度を計算し、閾値処理を行います。閾値よりも大きなエッジ強度を持つピクセルはエッジとみなされ、エッジとしてマークされます。

ラプラシアンエッジ検出は、エッジの急激な変化を検出するため、比較的細いエッジを検出することができます。しかし、ノイズに対しても敏感であるため、ノイズが存在する場合には誤検出が生じる可能性があります。したがって、ラプラシアンエッジ検出は、ノイズが少ないか、事前にノイズ低減処理が行われた画像に対して効果的です。

また、ラプラシアンエッジ検出はエッジの位置情報を提供しますが、エッジの方向や厚さについては情報を提供しません。そのため、他の手法と組み合わせて使用することで、より詳細なエッジ情報を得ることができます。

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