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エッジデバイスとクラウドがもたらす世界

エッジデバイスとクラウドがもたらす世界

ここでは、クラウドとエッジデバイスがどういったものかをご紹介致します。

クラウドとは

クラウドとは、インターネットを通じて必要な時にサービスを利用できる仕組みです。
インターネットにつながっている機器なら、PC・スマートフォン・タブレット問わず利用することができます。
新しいサービスを使いたいときに、今までの場合、新しいハードウェアを購入したり、ソフトウェアをインストールする必要がありましたが、クラウドサービスを使用する場合、ハードウェアの追加の購入やソフトウェアのインストールをする必要がなくなります。

なぜ、どの機器からでも使用ができるの?

クラウドサービスでもハードウェアやソフトウェアが無いわけではなく、それらがインターネット上に存在しています。クラウドサービスの処理はインターネット上で行われているため、機器に依存することなく使用することができます。

Google社の提供する「gmail」等のWebメールを例に取ってみますと、使うにあたりインストールの必要が無く、アカウントを作成するだけで使用ができます。同じアカウントならPCで送信したり受信したメールをスマートフォンからでも同じメールを見ることができます。

どういったサービスがあるの?

クラウドサービスには複数のサービスが存在しますが、すべてに共通していることとしては、使用した分だけ課金されるという料金体系になっております。

1.SaaS(Software as a Service)

ソフトウェアをインターネット経由で必要に応じて使用できるサービスになります。インストールの必要が無く、使用することができます。
代表例としては、上記でも説明したWebメールが代表的なSaaSになります。

2.PaaS(Platform as a Service)

サーバ等のハードウェアからWindows等のOS等の開発環境が準備がされている環境をインターネット経由で使用できるサービスになります。開発者はPaaSを作ることで、開発環境を作る労力が無く、開発作業に集中することができます。
代表例としては、AWS Labmda、Google App Engine、Azure App Serviceがあります。

3.IaaS(Infrastructure as a Service)

サーバやネットワークなどのインフラ環境をインターネット経由で使用できるサービスになります。サーバの性能やOSの設定から選択することができるので、カスタマイズ性が高い反面、環境の準備や運用・保守の手間が煩雑になります。
代表例としては、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)、Google Compute Engineがあります。

4.DaaS(Desktop as a Service)

インターネット経由でデスクトップ環境にアクセスし、クラウド上のデスクトップを操作するサービスになります。このサービスでは、アクセスしている側の機器に情報が残らないため、情報漏洩対策につながり、セキュリティを向上させることができます。
代表例としては、Microsoft Virtual Desktop、Amazon WorkSpacesがあります。

5.DaaS(Data as a Service)

使い方はSaaSに似ていますが、インターネット経由でデータの管理・利用をサービスとして取り扱っています。意味づけされたデータを利用することができるので、データ収集の労力の削減ができ、データ品質も一定に保つことができます。

エッジデバイスとは

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エッジデバイスとは、エッジ(末端)で動いているデバイスのことを表します。

何がエッジデバイス?

情報を生成・収集する端末を指し、スマートフォン・工業用機械・スマート家電・車等になります。

エッジデバイスで何ができるか?

エッジデバイスでできることは、センサー等から取得したデータを収集し、そのデータに対して処理を行い、処理結果を表示・送信することをエッジ端末が単体で行うことができます。
クラウドで処理を行う場合、クラウドに収集したデータを送信する際、データ量が大きい生のデータを送信するのではなく、前処理を行ってからデータ量を小さくして送信することで通信量を削減することができます。
クラウドサービスと連携したシステムの場合、クラウドからの制御をエッジデバイスで受信し、エッジデバイス経由で機器の制御を行います。

どういったケースでエッジデバイスが使われるか?

自動運転の周辺確認

自動運転車は、車の周辺状況をリアルタイムで確認する必要があり、その確認に遅延が発生すると重大な事故につながるため、カメラから得られる画像から常時解析を行い、リアルタイムで周辺状況を把握し、自動運転を行うのに使用されます。

製造現場での製造物の欠陥検知、機械の異常検知

製造現場では、大量生産される物の検品を行う必要があるが、検品作業も高速で行う必要があります。そのため、クラウド上で画像認識を行い欠陥検知するのではなく、現場にあるエッジデバイスで画像認識を行い、欠陥の検知を行います。

機械のセンサーから取得できる温度・振動等の情報から機械の異常を検知を行う場合、センサーから得られるデータは秒単位で取得できるため、それをクラウドへ送信すると通信量が多くなってしますため、エッジデバイスで処理を行います。

まとめ

クラウドとエッジデバイスで、それぞれ異なるメリットがあるため、ユーザがやりたいことに合わせて、選択して使用することが必要になります。
いかがでしたでしょうか?本記事ではエッジデバイスとクラウドがもたらす世界についてご説明させて頂きました。

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