用語集

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ハイダイナミックレンジ(High Dynamic Range, HDR)

カメラの用語で「ハイダイナミックレンジ(High Dynamic Range, HDR)」とは、広い輝度範囲を持つシーンを正確に再現するための技術や機能を指します。一般的なカメラでは、被写体の明るい部分と暗い部分の差が大きい場合に、ハイライトが過曝されたり、シャドウが欠落したりすることがあります。これに対して、HDRは、ハイライトからシャドウまでの広い輝度範囲をバランスよく再現することを目指します。

HDRの主な特徴は以下のとおりです:

  1. 広いダイナミックレンジ: HDRは、被写体の明るさや暗さの差が大きいシーンにおいて、詳細な情報を正確に捉えることができます。これにより、過曝や欠落を最小限に抑え、被写体全体の詳細や色彩をバランス良く再現することができます。

  2. 複数の露光値の組み合わせ: HDR撮影では、通常3枚以上の露光値の異なる複数の画像を撮影し、それらを組み合わせることで広いダイナミックレンジを再現します。一枚の画像では明るい部分や暗い部分のどちらかが適切に露出されることが難しい場合でも、異なる露光値を持つ複数の画像を組み合わせることで、より正確な結果を得ることができます。

  3. トーンマッピング: HDR撮影で得られた複数の露光値を組み合わせた後、トーンマッピングと呼ばれる処理が行われます。トーンマッピングは、広いダイナミックレンジを持つ画像を、一般的なディスプレイや印刷物で表示可能な範囲に適切にマッピングする処理です。この処理により、ハイライトやシャドウの詳細が保持されたまま、自然な明暗のバランスが実現されます。

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