バックライト（Backlight）は、液晶ディスプレイや液晶パネルなどの背面に配置された光源のことを指します。バックライトは、画像の表示や視認性を向上させるために使用されます。

液晶ディスプレイは、液晶パネルを通じて光を制御して画像を表示します。しかし、液晶パネル自体は光を発しないため、バックライトが必要です。バックライトは、液晶パネルの後方に配置され、一般的には冷陰極蛍光灯（CCFL）やLEDが使用されます。

バックライトの役割は、液晶パネルに均一な明るさの光を供給することです。バックライトからの光は、液晶パネルを通過し、画像のピクセルによって制御されます。画像処理では、バックライトの明るさや配光性能が画像の視認性や品質に大きな影響を与える場合があります。

バックライトには、以下のような種類があります。

1. CCFLバックライト（Cold Cathode Fluorescent Lamp）: 長い直管型の冷陰極蛍光灯が使用されます。昔の液晶ディスプレイで一般的でしたが、最近ではLEDバックライトに置き換えられることが多くなっています。

2. LEDバックライト（Light Emitting Diode）: 小型で省エネルギーなLEDが使用されます。バックライトの長寿命性や高いコントラスト比、応答速度の向上などの利点があり、現代の液晶ディスプレイで一般的に使用されています。

LEDバックライトには、エッジ型（Edge-lit）と直下型（Direct-lit）の2つの主要な形態があります。エッジ型は、ディスプレイの周囲にLEDストリップを配置し、光をパネルに向けて拡散させます。直下型は、バックライトがディスプレイの裏側全体に均等に配置されています。

バックライトの制御には、ディスプレイの明るさやコントラストの調整、バックライトの点灯/消灯、または特定の領域の明るさの変更など、さまざまな手法が使用されます。