用語集

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RAW形式(RAW Format)

カメラの用語でRAW形式(RAW Format)は、デジタルカメラが撮影した写真の生データを保存するためのファイル形式です。RAW形式は、センサーからの情報をそのまま記録するため、画像の圧縮や処理がほとんど行われず、高品質な画像データを保持します。

RAW形式は、JPEGやPNGなどの一般的な画像フォーマットとは異なり、デジタルカメラのセンサーから受け取った未加工のデータを保存します。これにより、撮影時の最大限の情報を保持し、画像の細部やカラーレンジに対する制御が可能になります。

RAW形式の主な特徴と利点は以下の通りです:

  1. 高い画質: RAW形式は、画像の圧縮や処理を最小限に抑えるため、より高い画質を提供します。色情報や階調表現の範囲が豊かであり、ハイライトとシャドウの詳細をより正確に保持できます。

  2. 白飛びと黒つぶれの回避: RAW形式は、過度な露出や過度なシャドウによる白飛びや黒つぶれのリスクを軽減します。撮影時に得られた情報を最大限に利用することで、ハイライトやシャドウの詳細を復元する余裕があります。

  3. 柔軟な画像編集: RAW形式は、後からの画像編集において柔軟性が高いです。露出やホワイトバランス、シャープネス、色調補正などの調整が可能であり、画像の最終的な外観をより細かく制御することができます。

  4. ノンデストラクティブな編集: RAW形式では、画像の編集がノンデストラクティブ(非破壊的)に行われます。つまり、元の画像データはそのまま保持され、編集結果は新しいファイルに保存されます。これにより、元のデータを維持しながら自由に調整や修正を行うことができます。

一方、RAW形式のデメリットとしては、ファイルサイズが大きくなるため、保存容量を消費することが挙げられます。また、RAW形式のデータは通常、専用のソフトウェアや画像編集ツールで処理する必要があります。

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