「バーナードア」（Barn Doors）は、照明機材の一部であり、照明器具から光の放射範囲を制御するために使用される装置です。バーナードアは、可動するフラップやパネルから構成され、照明の方向や範囲を調整するために使われます。

バーナードアの主な機能は以下の通りです:

1. 光の制御: バーナードアは、照明器具から放射される光の方向を制御するために使用されます。可動するフラップやパネルを使って光の進行方向をブロックしたり、特定の範囲に絞ったりすることができます。これにより、照明効果をより正確に制御し、被写体や撮影シーンに光を集中させることができます。

2. スプレッド（拡散）の調整: バーナードアのフラップを開いたり閉じたりすることで、照明器具から放射される光のスプレッド（拡散）を調整することができます。フラップを閉じると、光のスプレッドが狭まり、より集中的な照明が可能となります。一方、フラップを開くと、光が広がり、より広範囲な照明を実現できます。

3. カット（切り抜き）効果: バーナードアのフラップを使って、光を特定の形にカット（切り抜き）することも可能です。フラップの位置や角度を調整することで、光を四角形や長方形などの特定の形状に絞ることができます。これにより、被写体や背景に特定の形の明るさや影を作り出すことができます。

バーナードアは、主にスタジオ照明や映画、テレビ、劇場などで使用されます。撮影や舞台演出において、照明の方向や範囲を制御し、照明効果をより精密に調整するために欠かせない道具となっています。