自然言語処理(Natural Language Processing, NLP)
自然言語処理(Natural Language Processing, NLP)は、コンピュータが人間の自然言語を理解し、処理するための技術や手法の総称です。自然言語は、人間が日常的に使用する言語であり、英語や日本語などが含まれます。
自然言語処理は、テキストデータや音声データなどの自然言語データを解析し、構造化された情報を抽出したり、意味理解や文法解析を行ったりすることを目的としています。以下に、自然言語処理の主要なタスクと手法のいくつかを紹介します:
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形態素解析(Morphological Analysis): テキストを形態素(最小の意味を持つ単位)に分割し、それぞれの形態素の品詞や活用形を特定します。形態素解析は、単語の正規化や文法解析の前処理として重要です。
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品詞タグ付け(Part-of-Speech Tagging): テキスト内の各単語に対して、品詞(名詞、動詞、形容詞など)を自動的にタグ付けします。品詞タグ付けは、文法解析や意味解析の基礎として使用されます。
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構文解析(Syntactic Parsing): 文の構造を解析し、文法的な関係や階層構造を特定します。構文解析には、文の解析木や依存関係グラフを生成する手法があります。
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意味解析(Semantic Parsing): 文の意味や意図を理解するための手法です。意味解析は、質問応答や情報抽出などの高度なタスクに使用されます。
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情報抽出(Information Extraction): テキストから特定の情報を抽出し、構造化された形式で表現します。例えば、人名や組織名、日付などの要素を抽出することがあります。
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文書分類(Text Classification): テキストをあらかじめ定義されたカテゴリに分類する手法です。機械学習アルゴリズムや深層学習モデルを使用して、文書の内容やテーマを推定することができます。