用語集

Musashi AI 株式会社の用語集はこちらをご覧ください。

ハイダイナミックレンジ(High Dynamic Range、HDR)

ハイダイナミックレンジ(High Dynamic Range、HDR)は、カメラや画像処理の技術用語で、カメラが広範囲の明るさを正確に捉え、再現する能力を指します。

通常、撮影されるシーンには明暗の差があります。例えば、太陽光の下での風景写真では、明るい太陽や空と暗い陰影部分との間に大きな明暗差が生じます。このようなシーンを通常のカメラで撮影すると、明るい部分が過曝されたり、暗い部分が欠損したりしてしまうことがあります。

ハイダイナミックレンジのカメラや画像処理技術では、このような問題を解決するために、複数の露光レベルで画像を取得し、それらを組み合わせることで広い範囲の明るさを再現します。具体的には、通常は3枚以上の異なる露光条件で撮影された画像を組み合わせ、明るい部分と暗い部分の詳細をよりバランスの取れた画像として表現します。

ハイダイナミックレンジの撮影や処理は、写真やビデオでの明るさの再現性を向上させ、被写体の細部や陰影の情報を豊かに表現することができます。特に風景や建築物、高コントラストなシーンなど、明暗の差が大きい場面で効果が顕著です。

一部のカメラやスマートフォンは、ハイダイナミックレンジ機能を備えており、自動的に複数の露光を組み合わせてよりバランスの取れた画像を生成します。また、画像処理ソフトウェアやアプリケーションにもHDR機能があり、撮影後に画像のハイダイナミックレンジを調整することも可能です

ハイダイナミックレンジの技術は、撮影者がより自然でリアルな画像を作り出すのに役立つツールです

用語集 さくいん